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前回は、防蟻処理について書きました。
地盤から1mの範囲の部分には防蟻処理をしなければならないということが建築基準法で決められています。 さて、そこで我が家の防蟻処理です。 西隆建設ではこの「スーパーシャチ防腐・防蟻処理構造用集成材(2種)」を使っています。 この集成材をよくみると「AQ認証」って書いてあります。 AQ認証ってなんでしょう? AQマーク AQ(Approved Quality)マークは、(財)日本住宅・木材技術センターが新しい木質建材等について、品質性能等を客観的に評価し、優良な製品に対して与える認証マークのことです。 この集成材には2種と書いてありますが、これはJASに規定する保存処理の性能区分のK3相当を指すようです。K3とは「通常の腐朽・蟻害のおそれのある条件下で、高度の耐久性の期待できるもの」とあります。 つまりこの構造用集成材は、(財)日本住宅・木材技術センターが品質や性能を評価し、優良だと認めたものだということですね。 この認証制度のよいところだと思うのは、この構造用集成材がきちんと評価された建材であるということだけでなく、これを作った会社を知ることができるという点です。 画像をみてもらうとわかるように「スーパーシャチ処理構造用集成材(2種)」となっています。AQ-045-C2-1はこの建材の認証番号ですが、(財)日本住宅・木材技術センターのHPに認証された木材と一緒に企業名と所在地、連絡先が載せられています。 (財)日本住宅・木材技術センターのHP→こちら 我が家に作られている建材がどういった企業で作られているかがわかるわけです。ちなみに我が家のこの建材は岡山県津山市にある院庄林業(株)という会社が作った建材です。 食品の安全に生産地表示が義務付けられているのと同じで、使われる建材もこのように生産している企業がわかると一つの安心材料になりますね。 この院庄林業(株)のことを調べてみました。 院庄林業(株)のHP→こちら 院庄林業(株)は日本住宅・木材技術センターの「AQ認証」を受けていますし、ISO4001:2004 、ISO9001:2000認証の取得もしているようです。 ISOというのは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略です。 ISO9001というのは、品質管理システムの国際規格。お客様に満足・信頼してもらい、会社をきちんと経営管理していくための規格です。 ISOを取得するには、社内の組織・体制を整備し責任・権限を明確にしなければなりません。また仕事の手順・ルール・基準を決め、決めたとおり忠実に実施しなければなりません。またその実施した内容を証拠として記録して残さなければなりませんし、内部監査をして是正・改善させる仕組みも整えなければなりません。 要するに企業として信頼できる企業だということがISO取得によってわかるわけです。 ISO14001は環境に関するマネジメントシステムの規格で、環境にやさしい組織(企業)になるための仕組みを社内に作る事です。 なるほど、我が家に使われる集成材は品質管理がきちんとしていて環境にやさしい企業が作った集成材だということがわかるわけですね。 集成材に「AZN」という記号も書かれています。気になりますね。この「AZN」…どんな意味があるのでしょう。 AZNとは木材保存剤の種類を指していて、この場合「アゾール・ネオニコチノイド化合物系」のようです。 アゾールとは、真菌の生育を阻害するのに使われるようですね。アトピーの治療なんかにも使われることがあるようです。カビや菌に対する薬剤と考えてよさそうです。アゾール系薬剤は、エルゴステロール(菌類の細胞膜)生合成を阻害するようです。木材の「腐れ」を引き起こす腐朽菌が生育するのを阻害してくれる効果が期待できるのでしょうか。 ネオニコニノイドは「新しい(ネオ)ニコチン様(ノイド)物質」という意味。ニコチノイドですからタバコに含まれるニコチンに似た作用を持っているようです。ネオニコチノイド系薬剤は虫に毒性が高く、脊椎動物に安全といわれています。その理由は、ネオニコチノイド系の薬剤が結合するニコチン性アセチルコリン受容体の構造が虫と脊椎動物では異なるため作用に大きな差が生まれるようです。この構造の違いにより虫の受容体には強く作用しますが、脊椎動物にはあまり作用しないということのようです。 この柱一本に記された記号からだけでも、結構色々なことがわかるものですね。とても勉強になります。 ************************************************** ブログランキングに参加しています。 下のバナーを押してもらえると1票入る仕組みです。よろしくお願いします。 リンクさせていただいています
by jupiter-juzz
| 2008-01-23 01:45
| 雑記
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